(2012年4月3日付)
教養学部学生自治会は3月29日、2012年度の全都新入生歓迎フェスティバル(新フェス)の運営に参加しないことを明らかにした。インターネット上に公開した文書で発表した。また同じ文書の中で、自自治会が長年にわたり日本共産党の介入を受けていたことも明らかにした。自自治会は1月、過去に学外団体の介入を受けていたことを認めていたが、その名称は明言していなかった。
新フェスは都内の大学の新入生が模擬店を出したりレクリエーションを行ったりする催しで、例年5月中旬に開催される。自治会は3月28日、新フェスの運営に参加しないことを常任委員会で決定。この決定について説明した自治会正副委員長名義の文書を29日に公開した。
文書中で自治会正副委員長は「東大教養学部自治会は長年、特定党派(日本共産党)の介入を受けてきました」と日本共産党の介入を認めた上で、「学外からの党派的介入を排し、自立的な運営を確立する」との方針を表明。その中で、「同党の強い影響下にある」各種自治会連合から脱退する意志を明らかにし、東京都学生自治会連合が中心となって実施している新フェスにも参加しないとした。
今回の決定について自治会は、新入生が自主的判断により新フェスに参加することを妨げるものではないとし、参加を希望する場合には、新フェス実行委員会に直接問い合わせるよう促している。
東京大学新聞社は、自治会の新フェスへの不参加について新フェス実行委員会に問い合わせたが、3月30日の時点で回答は得られていない。
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