新入生の皆さん、学生の皆さんへ 新フェス撤退の経緯に関する補足

2012年4月11日

東京大学教養学部学生自治会委員長

今回、東大教養自治会常任委員会では、「全都新入生歓迎フェスティバル実行委員会に参加しない」という決定を行い、事実上、東大としては新フェスに参加しないことになりました。その経緯について、先に発表した文書は以下の点を補足して説明します。

1 決定理由について

先に、このことを経緯について解説した文書を発表しましたが、経緯についてやや説明が不足しており、内部的な理由で新フェス撤退を決めたのではないかという印象を与えかねない状況がありました。私どもとしては、新フェスが広範な学生の支持を得られているとは言えないという事実は否定しがたいものがあると考えています。しかし、これまで東大教養自治会が新フェスに参加してきたのか、学生自治会の内部的事情による惰性的なものだと考えています。今回、この内部的事情(学外党派による支配状態と全学連への結集)を解決したがために、新フェスに参加を継続する理由がなくなり、一気に撤退の議論まで進んだというのが実際のところです。当初の経緯の説明で内部的事情が占める比重が大きかったのは、そうした事情を直接的に反映してのものです。ついては、今回改めて、新フェスから撤退する様々な理由について整理して明らかにしますので、ご理解いただきたく思います。

(1)東大生から支持を得られているとは言えない新フェス

まず、新フェスについては、東大生の間から否定的な意見が毎年少なくなく、新フェスが広範囲な学生から支持されているわけではない実態がありました。それは、五月祭に隣接してほぼ同様のイベントがあることへの疑問、新フェス実行委員会・学生自治会書記局(当時)の極度の運営能力不足への不満、学生自治会財政からの多額の拠出の必要性への疑問、五月祭との連携の不足による二重負担、全都と銘打ちながらほとんど東大生しか参加していない事への疑問、新フェスの「意味・意義」への押し付けがましさへの意見が寄せられていました。2010年11月の「自治会解散提案」のさいにも、新フェスへの参加にこだわる執行部への批判があがり、実際に新フェス参加の提案に対しては他意案よりも多くの反対票が投じられました。今回の新フェス撤退決定後も、新フェスに否定的な意見が少なくありませんでした。

(2)学生自治会事務局の運営負担

また、学生自治会事務局としても、新フェスの運営に参加する負担が非常に重く、自治会活動の重大な妨げになっていました。4~5月は、新フェスの申し込み受付や説明、問い合わせ対応、膨大な準備作業のため文字通り忙殺され、本来学生に必要とされている多彩な活動に取り組む余裕がいっさい奪われる状況がありました。そして何より、クラスづくりを応援するはずの新フェスで忙殺されるが故に、むしろ自治委員中心のクラスづくりのサポートが手薄になるという逆説的な状況がありました。事務局として、学生自治会の活動を発展させ、4~5月のクラスづくりのサポートをするには、新フェスから撤退しなければならない状態でした。また、今年度事務局内でも新フェスに対する疑問が強く、特に、新フェス実行委員会の会議で毎回のように「意味・意義」の学習を行うことや議論の方法等について違和感があり、当初からほとんどの事務局員が新フェス実行委員会に参加していませんでした。

2 決定時期について

新フェス撤退の決定は、昨年から段階的に議論を重ねてきたものであり、この点についてもより詳細に経緯を説明申し上げます。上述したように、東大内部では新フェスが学生から支持されているとは言えない状況があり、執行部内でも、昨年の早い段階から新フェスから撤退してはどうかという意見がありました。それを反映して、昨年11月の代議員大会では、新フェスを実施するという旨の文言を削除し、さらに、新フェスを見直すという内容を含んだ決議案を提案しました。また、1月に行われた自治委員会で委員長が発表した文書では、新フェス参加を見直すことを明記していました。2月16日常任委員会では、新フェス撤退が公式に会議に提案されました。このとき意見がまとまらなかったために、引き続き議論を続け、3月28日常任委員会で撤退を全会一致で決定したものです。これらの過程の文書については、その多くをその都度本会Webで公開しております。

以上、ご不明な点、ご意見等ありましたらお気軽にお問い合わせください。

東京大学教養学部学生自治会 学生会館315 03-++++-++++ ***@********.org


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