学生自治会事務局の過重負担軽減と活動の質的改善のために活動補償費を導入しました

幅広い学生の参加により支えられる学生自治会をめざします。

事務局員の過重負担軽減

学生自治会事務局は、学生自治会の活動を中心になって担っています。現在、10名ほどで活動しています。

学生自治会事務局の活動は、自治委員会などの大会議の準備・運営をはじめ、毎日の窓口業務、会員サービスの提供、広報物の制作、アンケートの実施・集計など多岐にわたり、活動量はかなり大きいものとなっています。

これらの活動を、少人数の事務局員で行っており、深夜までの居残っての活動や、授業を犠牲にせざるを得ない状況があり、負担の重さが課題になっていました。こうした中、大勢の事務局員が負担に耐えきれずに事務局を辞め、さらに悪循環を来す現状でした。

過去の書記局の活動を見ても、学業と活動が両立しない状況が見られました。事務局員が、正常な学生生活を送れていない状況では、本来の意味で学生の視点に立って学生自治会を運営することは期待できないでしょう。また、事務局の活動の負担がもとで心身の故障を来す学生もいました。学生生活向上のための「学生自治会」の活動がもとで、学生の生活が損なわれるようでは、活動のあり方として本末転倒でした。

今回、活動補償費を導入することで、事務局員の健全な活動を保障し、幅広い学生が関わりやすくすることにより事務局員の負担を軽減することが期待されます。また、事務局の規模拡大により、みなさんの学生生活向上に資する学生自治会の諸活動をこれまでよりも幅広く展開できるようになることが期待されます。

役員・事務局員の責任の明確化

これまでの学生自治会では、事務局員は、無償で活動に善意で協力してくれているに過ぎなかったため、責任が明確でありませんでした。その結果、本来学生のために行わなければならない諸業務・活動が滞滞したり、役員の無責任な活動がまかりとおってきた実態がありました。

たとえば、数年前には、半年で使途不明金が20万円以上出たうえ、その原因者である会計担当者がそのまま次の期も会計を担当しつづけるなどしていました。これは、過去の事務局の体制が、学生のみなさんの財産を責任をもって預かることが出来ない体制であることを示しているのではないでしょうか。

今回、活動補償導入により、事務局員に責任が求められるようになり、みなさんに信頼していただける、事務局活動に専念できることが期待されます。また、公的機関として確実に機能する学生自治会となることが期待されます。

学生自治会あり方転換の方策

活動補償がなく、ただ仕事がきついだけの学生自治会事務局は、幅広い学生が関われるものとはいえませんでした。それが、特定党派が支配的に執行部を事実上掌握する温床ともなってきました。また、時間と労力のかかる事務局の活動を全て無償で行うとなると、どうしても、精神的な一致だけのもとで活動するように陥ってしまいます。過去、学生自治会が、硬直した価値観と方針のもと、学生が近づきがたいものとなっていた背景には、このことがあると考えています。

今回、活動補償を導入することで、より多くの学生にひらかれた学生自治会になることが期待されます。幅広い学生が関われる環境を整えることは、新しい学生自治会をめざすうえで前提となる条件だと考えます。

導入及び財源について

一刻も早く導入するために、常任委員会で3月から議論を重ね、今期予算の予備費(2000千円)を財源に、4月24日から支給を開始しました。 125期(2012年7月~11月)以降については、正式に予算に盛り込み、代議員大会等で決定することになります。

支給及び情報公開について

学生自治会事務局の活動は多岐にわたり、特に、企画を立てるなど、価値がいちがいには判断できない活動もあります。今回は、事務的活動のみに支給することとし、支給範囲(ウラ面に掲載)を詳細に決定しました。この支給範囲の活動について、事務局員が活動するたびに記録簿に記録し、時給1000円の計算で、月払いで支給します。

適正な支給に努めることとし、情報を公開することにより、透明性を確保したいと考えています。早速、業務記録簿を自治会室で随時閲覧できるようにします。

今後も、活動補償のより良いあり方について、学生の皆さんを巻き込んで議論してゆきたいと考えています。また、なにより、新しい学生自治会への歩みは幅広い学生の皆さんの参加が必須です。みなさんの、学生自治会の活動への参加を是非ともお願い致します。

東京大学教養学部学生自治会

2012年3月10日 発行者:委員長 Q

自治会室 ●学生会館315号室 電話 ●03-++++-++++

メール ●****@******.org URL ●www.*****.org

■活動保障費の支給範囲(2012年4月決定)

窓口業務(窓口受付時間)

窓口業務(窓口受付時間以外で、臨時に、10分以上連続して窓口業務を行った場合)

開始業務

終了業務

2名以上の対象者に対するメール送信作業

文書等作成作業

広報物作成作業

備品等の整理整頓作業(10分以内程度の軽易なものを除く)

文書等の収納および整理の作業

リサイクル教科書の配架、整理作業

看板の設置、管理作業

ビラの配布作業

wwwサイトの作成作業および管理業務

電産機器関係の作業

www関係の作業

名簿作成作業および管理業務

印刷および製本作業

アンケート集計作業

アンケート集計結果分析総合業務

会計に関する作業および業務

物品購入作業

会員を何らかの企画等に派遣する際に送迎する業務

選挙の開票作業

各種会議の準備作業

各種会議の撤収作業

議事を記録する作業

議事録を作成する作業

2名以上の対象者に電話をかける作業

事務局員見習いに対する研修指導業務

上に定めるものの他、ロッカー関係の作業および業務

上に定めるものの他、正副自治委員長選挙関係の作業および業務


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