全学連脱退を正式決定:学生自治会:代議員大会で承認(東京大学新聞)

(2012年6月19日付)

教養学部学生じちかいは14日の代議員大会で、全日本学生自治会総連合(全学連)および支部の東京都学生自治会連合(都学連)からの脱退を決議した。大会では、学外党派からの介入を排除する旨が盛り込まれた基本方針も可決され、学生の意向を反映しやすい自治組織に生まれ変わる。

同会執行部は、脱退の理由として、両学連の加盟各自治会に対する干渉体質や、特定党派の系列化されていることを挙げた。昨年の震災後、同会がボランティア現地派遣を行った際にも両学連から干渉を受けたという。両学連合わせて年間約250万円の加盟金の支出も負担だと述べた。同会は、他の自治会連合団体も特定学派の影響下にあるとし、今後同会が主導して、特定党派に属さないネットワークづくりの検討が必要との考えも示した。

今回の代議員大会では規約改正など、全代議員の過半数の賛成が必要な議案が多数あったため、書面での決議をとるなど前例のない措置が取られた。一部代議員から意見書が提出され、書面決議での採決が、自治会の定める規約改正手続きの要件を満たしていないという主張がなされた。議論は一時紛糾したが、最終的には執行部と書面決議を認める合意に至った。

規約改正案は、最高意思決定機関である代議員大会の定期開催を取りやめ、非常設化するなどの内容。その他、カリキュラム委員会と平和擁護委員会の廃止なども決議された。


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