毎日新聞 2012年06月14日 21時33分 アーカイブより転載
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東京大教養学部学生自治会は14日、代議員大会を開き、全学連(全日本学生自治会総連合)から脱退する議案を可決した。「全学連から活動方針を押しつけられるなど自由な議論が妨げられたため」としている。
同自治会は1949年に発足。1、2年生で組織され、10人の常任委員と正副委員長で運営している。今回の脱退決議で、発足以来初めて上部団体に所属しない状態となる。同自治会のQ委員長は「学生のために活動する原点に戻りたい」と説明している。
同自治会は、68〜69年に安田講堂が占拠されるなどした「東大紛争」の際、他学部の学生自治会とともに「大学の自治」を巡って大学側と対立した。しかし、現在は同自治会で積極的に活動する学生は毎年数人程度で、「生徒会」化していた。脱退すれば年額125万円の負担金もなくなるといい、今後は学生が自主的に行うゼミの主催など学生へのサービスを活動の中心にして充実させる方針。
一方、全学連は「(同自治会の)活動に介入した事実はない。学生の要求実現へ向けて今後も協力したい」と話している。【石丸整】
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