(2012年4月10日付)
全都新入生歓迎フェスティバル(新フェス)の運営に教養学部学生自治会が参加しないことを、新フェス実行委員会が事前通告されていなかったことが分かった。東京大学新聞社の問い合わせに実行委員会の●●●●●事務局長が回答した。回答では、実行委員会が自治会に対して、運営への参加を求める要請文を提出していたことも分かった。
●●事務局長によると、すでに決定していた予算や企画内容は、参加者の大半を占めてきた東大の自自治会が新フェス不参加を決めたことで、大幅な見直しを迫られている。昨年までは自治会が4、5月に実施していた新フェスの説明会は、実行委員会主催で開催される。
また●●事務局長は、新フェスが日本共産党の影響下にある東京都学生自治会連合(都学連)を中心に運営されているという自治会の主張は事実誤認だとした。都学連は新フェスの中心団体ではなく、実行委員団体の一つで自治会などと同等の立場だとしている。実行委員会が都学連に問い合わせたところ、都学連は学生間で選ばれた代表者が自主的に運営する団体で、日本共産党とは無関係との回答を得たという。
自治会の不参加方針を受けて実行委員会は2日、自治会に要請文を提出した。要請文では、①自治会が公表した文書中の、都学連が日本共産党の強い影響にあり、新フェスが都学連中心のイベントだとする記述を訂正すること②実行委員会と話し合いの場を設けることの2点を求めている。
新フェスは都内の大学の新入生が模擬店を出したりレクリエーションを行ったりする催しで今年は5月13日に開催される。昨年までの会場はお台場潮風公園だったが、今年は東村山中央公園に変わった。東大では例年1年生の大半のクラスが参加している。
自治会は3月28日に新フェス運営への不参加を常任委員会で議決し、29日にはこの決定を説明した文書を公開した。昨年まで自治会は実行委員会に参加し、説明会の開催や参加登録のとりまとめをしてきた。
新フェスへの参加を希望するクラスは、実行委員会に直接問い合わせて別手続きで行う必要がある。
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