全都新入生歓迎フェスティバル実行委員会の皆様へ 今回の新フェス撤退の決定について

2012年4月15日

東京大学教養学部学生自治会

委員長 Q

副委員長 ***

今回、東大教養自治会として新フェス実行委員会に参加しないことになり、結果的に新フェス実行委員会の皆様に残念な思いをさせたことについて申し訳なく思っております。

さて、本会では以下の理由から、新フェス撤退を決定致しました。まず、新フェスについては、東大生の間から否定的な意見が毎年少なくなく、新フェスが広範な学生から支持されているわけではない実態がありました。それは、五月祭に隣接してほぼ同様のイベントがあることへの疑問、新フェス実行委員会・学生自治会書記局(当時)の極度の運営能力不足への批判、学生自治会財政からの多額の拠出の必要性への疑問、五月祭との連携の不足による二重負担、全都と銘打ちながらほとんど東大生しか参加していない事への疑問、新フェスの「意味・意義」の押しつけがましさへの疑問などです。こうした中、毎年のように、学生自治会に、新フェスへの参加が必要なのか、という疑問や批判の意見が寄せられていました。2010年11月の「自治会解散提案」の際にも、新フェスへの参加にこだわる執行部への批判があり、実際に新フェス参加の提案に対しては他提案よりも多くの反対票が投じられました。

また、学生自治会事務局としても、新フェスの運営に参加する負担が非常に重く、自治会活動の重大な妨げになっていました。4〜5月は、新フェスの申し込み受付や説明、問い合わせ対応、膨大な準備作業のため文字通り忙殺され、本来学生に必要とされている多彩な活動に取り組む余裕がいっさい奪われる状況がありました。そして何より、クラスづくりを応援するはずの新フェスで忙殺されるが故に、むしろ自治委員中心のクラスづくりのサポートが手薄になるという逆説的な状況がありました。事務局として、学生自治会の活動を発展させ、4~5月のクラスづくりのサポートをするには、新フェスから撤退しなければならないのは明白でした。

こうした中、新フェスへの参加が続いてきたのは、自治会執行部の内部的な理由による惰性的なものであると考えています。それが、特定党派による支配状態と、都学連への結集です。今回、この内部的理由を解決し、さらに、今年は、新フェスが五月祭の1週間前に開催されるということで、東大生にとって参加がきわめて難しいことが明らかになったために、新フェスの惰性的参加を改めることになり、一気に撤退へ進んだというのが実際の所です。

また、本会は、決して突然に新フェス撤退を決定したわけではないことをご理解いただきたく思います。上述したように、東大内部では、新フェスが学生から支持されているとは言えない状況があり、執行部内でも、昨年の早い段階から、新フェスから撤退してはどうかという意見がありました。それを反映して、昨年11月の代議員大会では、新フェスを実施するという旨の文言を削除し、さらに、新フェスを見直すという内容を含んだ決議案を提案しました。また、1月に行われた自治委員会で委員長が発表した文書では、新フェス参加を見直すことを明記していました。2月14日常任委員会では、新フェス撤退が公式に会議に提案されました。このとき意見がまとまらなかったために、引き続き議論を続け、3月28日常任委員会で撤退を全会一致で決定したものです。これらの過程の文書については、その多くをその都度本会Webで公開しており、皆様にとり突然の決定と映ったのは、当方としては大変残念に思っております。

新フェスに参加するかどうかについては、一義的に、本会が本会会員の意向を踏まえて自主的に判断する事柄であり、そもそも新フェス実行委員会と議論して決定する性質のものではないと考えています。また、今回、議論はすでに決しており、改めて新フェス実行委員会と、新フェス参加について議論する必要はないと考えております。しかし、昨年度まで協力してきた団体として、最低限必要なご説明と意見交換をするために、本会の担当者が、皆様と会見する用意があることを申し添えます。 今後、全都新入生歓迎フェスティバルが、文字通り「全都」のものとなり、新入生に喜ばれるイベントとなっていくとすれば、私たちもその発展に期待したいと思っています。東大生の参加についても、五月祭と日程が近いことから慎重に検討するように呼びかけますが、自主的な参加を妨げることはありません。全都新入生歓迎フェスティバルが、新入生歓迎のイベントとして、ますます発展することをお祈りします。


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